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すべてを 1 つのアウトラインに

Kosshi にはノートやドキュメントという単位がありません。 フォルダもありません。 すべてが 1 つのアウトラインの行として存在し、 フォーカスで必要な部分だけを表示します。

この記事では、 なぜこのような設計にしたのかを説明します。

ノートを作って分類するコスト

多くのノートアプリでは、 書く前にいくつかの手順を踏みます。 新しいノートを作り、タイトルをつけ、 フォルダがあればどこに入れるかを選ぶ。 書き終わった後も、 次に開くときは一覧から目的のノートを探す必要があります。

ノートが増えてくると、 目的のノートを見つけること自体が作業になります。 また、1 つの情報が複数の文脈にまたがることもあります。 A 社との打ち合わせメモは 「A 社」のフォルダに入れるか、 「プロジェクト X」に入れるか。 これは分類に内在する問題で、 「こうもり問題」とも呼ばれます。

検索があればキーワードで見つけられるので、 分類を間違えても致命的ではありません。 Notion や Confluence のようなワークスペースツールは、 ページ + 検索という組み合わせでうまく機能しています。

一方で検索は、 ノートの作成・命名・分類という手順を減らしません。 問題は情報が見つからないことではなく、 書き始めるまでの手順が多いことです。

この手順をなくしたツール

いくつかのツールが、 この「作る・名前をつける・分類する」という手順を 取り除いています。

WorkFlowy は 2010 年代初頭から、 すべてを 1 つのアウトラインに入れる設計を採用しています。 ノートという単位もフォルダもなく、 任意のノードにフォーカスしてルートとして表示します。 当時のアウトライナーはドキュメント単位が一般的だったので、 大きな転換でした。

Cosense(旧 Scrapbox)は フォルダを持たず、すべてのページをフラットに並べます。 分類の代わりにリンクで繋ぎます。 ページ同士の関係は リンクを通じて自然に形成されるという設計です。

Bear はフォルダの代わりにタグで整理します。 1 つのメモに複数のタグをつけられるので、 どの文脈からでもアクセスできます。

それぞれアプローチは異なりますが、 書く前の手順を減らすという点は共通しています。 Kosshi が採用しているのは、 WorkFlowy と同じ「1 つのアウトライン」という方法です。

1 つのアウトラインで暮らす

1 つのアウトラインにすべてを入れると、 ノートを作って分類する方式とはいくつかの点で使い方が変わります。

ノートを選ぶ手順がないので、 アプリを開くと前回の続きがそのまま表示されます。 何かを書き留めたいとき、 関連する項目のそばに行を挿入するだけです。

書き留める手間が減ると、 書き留めるかどうかの基準も変わります。 ノートを作るほどでもないメモや、 まだ形になっていないアイデアも ためらわずに書き留めるようになります。 書き出す量が増えれば、 考える材料も増えます。

ツリーの構造も、最初から決める必要はありません。 フォルダは事前に設計しないとうまく機能しませんが、 アウトラインは使っているうちにグルーピングが生まれ、 構造が育っていきます。

プロジェクトのメモも買い物リストも 同じツリーの中に共存します。 フォーカスすればその部分だけが表示されるので、 混在しても問題になりません。 ウインドウを分ければ、 異なる部分を並べて見ることもできます。

タグをつければ、 ツリーの配置とは関係なく情報にアクセスできます。 ツリー上の位置は 1 つでも、 タグはいくつでもつけられるので、 どの文脈からでもたどり着けます。 検索やブックマークと合わせて、 たどり着き方は複数あります。

Kosshi について

Kosshi は macOS / iOS 向けのアウトライナーです。 すべての情報を 1 つのアウトラインに入れ、フォーカスで必要な部分だけを表示します。 iCloud で Mac と iPhone 間を同期します。 買い切りで、サブスクリプションはありません。

基本操作についてはアウトライナーとは?をご覧ください。

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